毎年世界のどこかで発生する異常気象

異常気象とは、「その季節の気温や降水量などの平均的な値よりも大きくずれて、30年に1度出現するか否かくらいの値が生じること」と定義されています。基本的には、その季節、もしくはその年だけ発生して終わるもで、冷夏、暖冬、猛暑、寒冬、長雨、干ばつなどが挙げられます。

ものとも数十年に1度の頻度で発生する異常気象ですが、近年では、毎年、各季節、世界各地から異常気象が報告されるようになり、ニュースをみると世界のどこかで大型台風、集中豪雨、ハリケーン、洪水、干ばつなどの被害が発生しています。

日本でも、近年、夏場に集中豪雨が頻繁に発生するようになり、気象庁が「これまでに経験したことのない大雨」に備えるよう注意を呼び掛ける場面をよく目にします。

 

異常気象の原因について、まだはっきりと断定できる原因は特定されていません。研究者によって見解が分かれるのが現実です。ただ、その原因について、大きく2つに分けて考えられています。

1つは、「外的要因」です。太陽活動、火山噴火、人間活動を指し、大気大循環とは無関係のものを指します。もう一つの原因は、「内的要因」です。

大気の運動、大気境界面の相互作用がそれにあたり、大気大循環によるものを指します。これらの原因は、人間が活動することに由来する「人為起源」と地球の活動に由来する「自然起源」に分けることもできます。

いろいろ難しい言葉がならびましたが、どうやら近年の異常気象は、人為起源の影響が大きく関わっているようです。

 

では、その人為起源とは、どんなことでしょうか。

私たち人間は、イギリスの産業革命以降、化石燃料を使用することで、産業化・工業化を進めてきました。自動車の普及も活発に進んでいます。こうして現代の便利な生活が維持される一方、二酸化炭素を始めとする大量の温室効果ガスが排出されています。

この人間よって排出された温室効果ガスによって地球温暖化が進み、その結果気候変動が起こり、異常気象の発生に結び付いているということが、異常気象の人為起源です。

異常気象と温室効果ガス

人間が排出する温室効果ガスによる地球温暖化が原因の気候変動以外に、自然現象から起こる気象変動もあります。その中で大きな影響を与えるのが、火山噴火が及ぼす影響です。

実は、火山の大規模噴火で発生するSO²というガスが気温の低下をもたらします。このSO²は、長い間大気中を漂い地球全体を覆い太陽光を遮断します。こうして、世界的に気温を低下させてしまうのです。

1783年に発生したアイルランドのラキ山噴火では、ヨーロッパで記録的猛暑に続き、寒冬をもたらしました。日本でも冷害となり、長野県から群馬県にまたぐ浅間山の噴火も重なり天明の大飢饉をもたらした可能性があると言われています。

集中豪雨、大型台風、猛暑・・・異常気象が押し寄せる

今日の私たちは、異常気象が異常ではなく通常とも思えるほど頻繁に発生する時代を生きています。突然の集中豪雨、大型台風、竜巻、暴風、洪水やそれに伴う河川氾濫や土砂崩れ、熱中症や猛吹雪などの災害がいつ起こるかもわからない環境で生活しています。

そこで、異常気象から身を守るために日ごろから心掛けておく必要があります。もしもの時に備えて、非常時用の備蓄品を用意しておくのも大切ですし、ひとりひとりが防災知識を高めておくことも大切です。

また、異常気象は、人間が招く地球温暖化の影響が非常に大きいと指摘されています。なので、私たちは地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出を削減する対策を急がないといけないでしょう。

もうすでに世界各国各地域で地球温暖化対策は行われています。国の政策、企業の努力や取組みは、温室効果ガス排出削減や地球温暖化対策にとって大きな効果を表します。しかし、それだけではなく、私たち一般市民一人一人が、日常生活で温室効果ガス排出削減のため、意識して取り組むことも非常に大切です。

節電や節水、公共交通機関の利用など、身近でできることが様々あります。こうした小さな取り組みは、なかなか目に見える形で成果を実感できないので、なんとなく「やってもやらなくても同じじゃない」という心理になりがちです。でも、きっとそんなことは、ありません。

小さな取り組みができるからこそ物事は変えられていくのだと思います。神経質になってあれもこれもと考えるのではなく、ちょっと意識を変えて少しずつ私たちの生活を地球にやさしいものへの変えていければ将来ちゃんとその成果が表れているでしょう。